この記事は、2名の不動産のプロが共同執筆しています。

業界歴30年以上。元大手住宅メーカー店長。住宅ローンアドバイザー。注文住宅・メンテナンス・リフォーム事業での経験も長く、長期視点でのアドバイスに定評。毎月無料住宅ローン相談受付中。

関西圏の新築建売物件・中古物件を年間1,500棟以上チェックし、厳選した一戸建てをYouTubeで365日紹介。顧客の物件へのご要望に対する物件選定、比較などマッチング精度に定評。公式LINEでおすすめの公開前物件情報なども配信。


同じ間取りでも「住み心地が全然違う」その理由とは?

「間取りも広さも価格も似ているのに、住んでみると快適さに差がある…」

こうした違いの原因は、ほとんどが“見えない部分の造りの差”にあります。

表面からは見えにくい「基礎の構造」「断熱材の施工」「配管のルート」「サッシの性能」などが、長く住む上での快適性・耐久性・メンテナンスコストに大きく影響します。

本記事では、奈良県内で建売住宅を検討している方に向けて、プロの視点で「表に出ない建物性能の見極め方」を解説します。

「建売でも、良質な住まいを選びたい」という方にとって、必見のチェックポイント集です。


1. 見落としがちな“基礎の違い”が耐久性を左右する

■ チェックポイント①:基礎の形状(ベタ基礎 or 布基礎)

  • ベタ基礎は建物全体を面で支える構造。耐震性・防湿性に優れる
  • 布基礎はコストが安い分、地盤や施工品質の影響を受けやすい

チェック技術
床下点検口から中をのぞき、「全面にコンクリートが敷かれているか」を目視確認。

■ チェックポイント②:基礎の立ち上がり高さ

  • 地面から基礎の高さが400mm以上あると水害やシロアリ対策にも有効

チェック技術
外部から基礎部分を計測(メジャー持参が安心)


2. 「断熱材の種類と施工」で冬の寒さ・光熱費に差が出る

■ チェックポイント③:使用されている断熱材の種類

  • グラスウールは安価だが施工精度に左右されやすい
  • 吹き付けウレタンは隙間ができにくく、気密性が高い

チェック技術
建築中の現場であれば、柱の間にある断熱材の色と形状で判断可能
完成済みなら、建築仕様書に断熱材の記載があるか確認

■ チェックポイント④:天井断熱 or 屋根断熱

  • 屋根断熱の方が小屋裏の熱を抑えやすく、夏の暑さに強い
  • 一方、天井断熱は施工コストが低いが、気密性が下がる傾向あり

チェック技術
天井点検口から小屋裏を確認、断熱材の位置でどちらか判別可能


3. 「配管のルートと素材」で将来の水漏れや詰まりに影響

■ チェックポイント⑤:水道・排水の配管ルート

  • 建物の下を通すスラブ下配管は後からのメンテナンスが難しい
  • 床上配管はメンテしやすいが、床下に空間が必要

チェック技術
床下点検口または建築中に確認。設備業者の説明を受けられるとベスト

■ チェックポイント⑥:配管の素材(塩ビ管 or ポリ管)

  • ポリ管(架橋ポリエチレン管)は継ぎ目が少なく、耐久性に優れる
  • 塩ビ管は安価だが継ぎ手部分からの劣化リスクあり

チェック技術
配管が見える箇所(給湯器・洗面台下など)で、素材や太さを確認


4. 「サッシの性能」で音・熱・結露のストレスが変わる

■ チェックポイント⑦:サッシの種類(アルミ or 樹脂 or 複合)

  • アルミサッシは結露しやすく断熱性が低い
  • 樹脂サッシは断熱性が高く、遮音性にも優れる
  • 複合サッシ(アルミ+樹脂)が最もバランスが良い

チェック技術
窓枠を指で触れて、内側・外側の素材を見比べると判別しやすい

■ チェックポイント⑧:ガラスの種類(二重 or 一重、Low-Eの有無)

  • Low-E複層ガラスは紫外線カット・断熱効果が高い
  • 一重ガラスは冬場に結露が多く、冷気を通しやすい

チェック技術
窓ガラスの端にある刻印やラベルを確認(Low-Eやペアガラス表記あり)


プロが現場でよく見る“差が出るチェックリスト”

チェック項目優れている状態判断方法
基礎構造ベタ基礎+400mm以上点検口+外観確認
断熱材吹き付けウレタン+屋根断熱建築中の見学/仕様書
配管床上配管+ポリ管設備配管の素材チェック
サッシ樹脂 or 複合サッシ+Low-E複層窓の素材とガラス刻印確認

奈良の建売で“性能差”が起きやすい理由

奈良県の建売住宅は、比較的価格が安価に設定されやすく、「建物の見えないコスト」が抑えられていることが多いのが実情です。

特に地方の開発分譲地では、基礎・断熱・サッシの仕様を“最低限”にして販売価格を下げるケースも。

その分、事前のチェック技術や目利きの有無が、住み心地に直結します。


よくある相談Q&A(見えない性能に関する悩み)

Q1:外観や内装が綺麗なら大丈夫では?

A:見た目は良くても、断熱・配管・基礎が雑だと後悔しやすいです。住宅性能は見えない部分で決まります。

Q2:完成済み建売でも断熱材など確認できますか?

A:一部確認可能ですが、施工写真や仕様書があるとより安心です。販売業者に資料提供を求めましょう。

Q3:住宅性能を比較する基準はありますか?

A:省エネ性能表示(BELS)や住宅性能表示制度があります。希望すれば公開してくれる業者も増えています。

Q4:安価な物件はやはり性能が劣るのですか?

A:一概にそうとは限りませんが、コストを抑えるために目に見えない部分の性能が削られる傾向はあります。

Q5:判断が難しいときはどうすれば?

A:第三者の建築士やインスペクション(住宅診断)の利用を検討するのも一つの手です。


アーキセンス不動産へのご相談はこのような方におすすめです

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※奈良周辺エリア(大阪府、京都府)からもお問い合わせも頂いております。

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